坂 村 真  民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新2002.11.25)

   (大洲市稲荷山公園の紅葉・2002年11月16日撮影)

ようこそ、坂村真民の世界へ、ようこそタンポポ堂へ、真民さんの詩の魅力と真民さんに関する情報をあなたに届けます。

1.詩 国 12 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー   (稲荷山公園の紅葉)
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、以後毎月、一回も休むことなく発

刊し1200部を無償で配布している。また詩の愛好者によっ

て建てられる真民詩碑は日本全国47都道府県に分布し、

その数は現在,海外の20基と合わせると約636基となる。

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(南股小学校の除幕式にて(12.9.16撮影)

                                                                


1.詩 国  12 月 号 第 四 十 一 巻 12 月 号
             
                                                                     

     根  源

 何が一番大事か
 それは根源を
 知ることです
 どんな苦しい時でも
 根源を知リ
 生きてゆくことです
 母なる地球の根源は
 海の中の
 小さな藻でした
 その藻が
 酸素を作り出し
 地球の根源と
 なリました
 人間にとっての
 根源は母です
 産んでくれた
 母です
 一心に称名しましょう


 『心の薬』と『阿Q正伝』             

杉本省邦さんの
「心の薬」が発売されてから私は
魯迅(ろじん) の
「阿Q正伝」を重ねて
机辺に置いています
いま日本はかってない国難に
直面しています
このまま行ったら自滅するでしょう
魯迅の時代もそうでした
どう生きてゆくか
真剣に考え
阿Qのように起ちあがりましょう
大陸の空は澄んでいました
魯迅の墓の前で
タンポポの花を見ながら
誓った日のことを
思い出し
この二冊の本を重ねて
置いています
いま中国は、アメリカ・ロシアと
肩を並ベ
世界を左右する国になりました
嘆いていたタンポポが浮かんできます
どうか「心の薬」を飲んで
再生日本のために戦ってください

 水木(みずき)

砥部公園道路沿いの
桜紅葉を見に行ったが
まだ少し早く
水木の紅葉が
実に見事だった
水木はわたしの家にも
一木あるが
これは妻が寝たきりになる前
買ってきて植えたもので
今では何よりの記念の木である
そんなことから
水木の美事な紅葉は
わたしの心を
深くとらえ
一葉を何よりの
土産とした

 も み じ

良寛さんの詩に
裏を見せ
表を見せて
散るもみじ
というのがある
年をとると
新緑より
紅葉に
心ひかれる
人間も
散りぎわが
大事だ

 月の悲しみ

神さまも
仏さまも
人間たちのため
出現されたのに
人間たちは
そのことを
知ろうともせず
殺し合いの
戦争ばかりして
神仏を苦しめてきた
どうしてこうも
人間が人間を殺し
勝った負けたと
歴史を続けてゆくのだろう
寅の一刻
月に祈りながら
わたしは
月と悲しみを
共にする

 琵  琶

いつの日か
飛天となる
その時のため
この琵琶を
くださったのだ
材は
桑の木
重信川と
名づけくださった
その心を思い
天からの声を
聞いていただこう
ああ
七色の虹の橋を渡り
人の世の
幸せを祈ろう

  


 飛天のうた

 わたしは
 この世が
 好きなのです
 だから
 あの世に行かず     
 飛天となり
 みんなと
 苦楽を共にして
 天から皆を
 守リます
 流れる雲よ
 飛ぷ鳥よ
 仰いでください
 虹の橋
 聞いてください
 琵琶の音(ね)を
 飛天真民が
 祈る歌

 一遍上人と超一房

 超一房が亡くなってから
 一遍上人は
 急に身のおとろえを
 感ずるようになりました
 生まれつき頑張るひとが
 他の人から見ても
 わかるような
 淋しいかげが
 感じられるようになりました
 超一房の呼ぶ声が
 日に日に強くなってゆくのでした
 わたしはそういう一遍さんが
 好きなのです
   仏はつねにいませども
   うつつ(現)ならぬぞ
   あわれなる
   ひとの音せぬ
   あかつきに
   ほのかに
   夢に見えたまふ
              (梁塵秘抄)
 一遍さんと超一房を
 実に良く書いてくださった
 作家佐江衆一さんに
 わたしは心から感謝し
 長生きしてよかったと
 お礼の手紙を書いた
 タンポポ堂には
 一遍上人の像がある
 超一房も来てくださらぬかと
 ひそかにわたくしは
 夜明けの夢に思う
 ああ愛よ
 永遠であれ

 ダチュラの花

 ダチユラの花が
 今年は特別
 たくさん咲きました
 田中一村さん
 ゆかりの花だけに
 なつかしい花です
 アカショウビンだけは
 やってこないので
 さぴしいですが
 タンポポ堂には
 電池式の
 アカショウビンが居り
 長いロをひらいて
 鳴いてくれ
 酉年(とりどし)生まれの
 わたしを
 慰めてくれます
 ダチユラの花と
 アカショウビン
 わたしを慰めてくれる
 奄美の花と鳥よ

 わたしの詩

     1
人間たちへの絶望と
絶望の中に生きる力を!!
ふと浮かんできた
深夜の詩

     2
宗教が人殺しの原因となる
そういう宗教は
地球上からなくなるように
努力する
それがわたしの言う
宇宙学だ

     3
宇宙信仰!!
それが真民の詩です

     4
生きるのだ
生きるのだ
しっかリと
生きるのだ
しんみん詩を
作り続けて
生きるのだ

            

                   後        記
                           
                    1 二〇〇二年をおくる

 二〇〇二年元旦の祈りも空しく、世界情勢はいよいよ険悪になって行く。東天から日は輝き出るが、賛美し

賛歌し、祈る人の心は暗い。いったいどうすれはいいのか、これは一人一人が、しっかりと考えねばならぬ。

 先日「致知出版社」刊行の新著、鍵山秀三郎著「小さな実践の一歩から」という本を頂いたが、こんな方が

日本国中に一人でも多く増えていったら、どんなにか明るくなるだろうと思った。小さい事でいいのだ。大切なのは

実践である。毎日、朝日を拝み、その光を吸飲する。そのひと事さえ、なかなかでき難いことであり、この本の帯

(おぴ)には「十年偉大なり。二十年おそるべし。三十年にして歴史なる。」と書いてあるが、すペては一歩から

なのである。

 車時代となり、一歩の感覚をなくした現代人には、至難のことかもしれないが、初一念を貫くことは、人間として

生まれてきた者の最高の目標である。

  拉致事件などで、2002年は、暗い空気の中で終わった。

  なんとか明るくならないものか、祈るしかないわれわれである。

  すペてのものはうつりゆく
 
 おこたらずつとめよ
 
 これは世尊最後のお言葉である。お互いしっかりと、このおことばを気海丹田に打ち込んで2002年を送りたい。

                    2 良書紹介

 佐江衆一著

  「わが屍(かばね)は野に捨てよ」

  一遍遊行 新潮社
 
という近刊本である。
 
 私はもう何度読むかわからないほど、側に置いている。今月号の詩にも「一遍上人と超一房」という詩を載せて

いる。一遍上人に心ひかれて愛媛に来たのだと言うほどのわたしであるが、どうしてもわからなかったのが、

超一房のことであった。ところがこの本を読んでやっとわかり、作家佐江衆一さんに心からお礼を申した。

一遍研究書は殆ど宗教者が書いていて、その内奥の心理にまで書く人はなかった。それを作家の佐江さんは書いて

おられる。特にわたしが知りたかった超一房について書いて下さった。

 道元も偉い。日蓮も偉い。でも日本の長い度史の中で、女人救済のため、身命を賭けた人は一遍である。

女人を連れて遊行(ゆぎょう)した人は一遍上人だけである。作家の佐江さんは、それを超一房を通して書かれた。

だからこの本は、男の人にも女の人にも是非読んでもらいたい。愛がどんなに大事か、どんなに苦しいか、

そして美しいか。これは到底詩では表現できない。

 この本は今年の八月発行されたもので、多くの人もまだ知らないであろう。新潮杜の新刊で、定価1,500円+税。

特に女の人に読んで貰いたい。

                  3 「心の薬」が三版となる

 第一刷 2002年 7月30日

 第二刷 2002年 9月20日
 
 第三刷 2002年10月30日

 まったく驚異的な発行です。お一人で五十冊も求めてくださる方があり、感謝、感謝でお送りしています。

著者杉本省邦さんのお人柄が滲み込んでいて、読む人の心を癒すからだと思います。体を治す薬は、次々に

発見され、発売されたが、心を治す薬はこれからです。特に今の日本人には、こういう心の薬が必要です。

 苦は何よりの良薬です。どうか苦しい時代を乗りきる力を、この本から取得して下さい。

                  4 奄美に詩碑建立

 広島県福山市にお住まいの伊藤民子さんの御尽力により、田中一村ゆかりの奄美に「念すれば花ひらく」碑が

建立されることになり、その除幕式が、年明けてから開催されることになりました。前回は車椅子で行きましたが

今回は、自分の足で行こうと、足の訓練をしています。詳細は新年号に発表します。

                  5 前月号から

 第一位は「いいんですか」でした。 二位 「愛」、 三位 「妻の一生」、 四位 「生きるのだ」、 

五位 「九度山と甘酒」でした。この一年励まして頂き厚く御礼を申し上げます。よい年をお迎えくださいませ。

           

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