坂 村 真  民  の  世  界

よ う こ そ タ ン ポ ポ 堂 ヘ(最終更新2003.1.1)

   (松山平野から見た皿ヶ嶺連峰・2002年12月28日撮影)

ようこそ、坂村真民の世界へ、ようこそタンポポ堂へ、真民さんの詩の魅力と真民さんに関する情報をあなたに届けます。

1.詩 国 1 月 号 2. タ ン ポ ポ 堂 か ら 
3.朴庵(ほうあん)例会のご案内 4.坂村真民全著作一覧 
5.詩国バックナンバー 6.タンポポ堂ライブラリー   (稲荷山公園の紅葉)
7.作成者からのご挨拶 8.坂村真民関連HPリンク集
9.メッセージボード  

     あなたは  人目の来訪者です。 


坂村真民さんの略歴

明治42年1月6日  熊本県に生まれる。8歳の時に、父親

の急逝によりどん底の生活に落ちる。5人兄弟の長男とし

て母親を助け、幾多の困難と立ち向かう。昭和6年 神宮皇

学館(現皇學館大學)を卒業。25歳の時、朝鮮にて教職につ

き、36歳全州師範学校勤務中に終戦を迎える。昭和21年

から愛媛県で高校の国語教師を勤め、65歳で退職、以後詩

作に専念する。始めは短歌を志し、昭和12年『与謝野寛

評伝』を著している。四国に移住後,一遍上人の信仰に随

順して仏教精神を基調とした詩の創作に転じる。昭和37年、

月刊詩誌「詩国」を創刊、以後毎月、一回も休むことなく発

刊し1200部を無償で配布している。また詩の愛好者によっ

て建てられる真民詩碑は日本全国47都道府県に分布し、

その数は現在,海外の20基と合わせると約636基となる。

主な著書は、4.「坂村真民全著作一覧」に載せてます。

(南股小学校の除幕式にて(12.9.16撮影)

                                                                


1.詩 国  1 月 号 第 四 十 二 巻 1 月 号
             

                                                                     
    二〇〇三年

   二〇〇三年は
   わたしにとって
   もっとも大切な
   しっかりしなければならぬ
   年である
   念願の
   「詩国」賦算を
   完成させるためにも
   祈りを強くして
   神仏のお力を借り
   生きて行かねばならぬ
   年である
   木にも
   鳥にも
   そのことを告げて
   守ってもらいたい
   年である

 弁才天さま

弁才天さま
才なきわたくしが
九十四歳になるまで
詩を作り続けてきましたのは
すべてあなたのおかげです
そんなことから
才を財と書いたことは
一度もありません
才が
財になったら
好い詩も
生まれてはこないと
思います
これからもどうか
この純粋さを
貫いてゆくよう
お守りくださいませ              

 菊花展

真美子の車で
菊花展を観に行く
春の桜
秋の菊
これは必ず
観ておくことだ
日本はいい
資源に乏しい国だが
季節季節の花が咲き
季節季節の鳥が鳴く

潅にかこまれた
小さい国よ
もう二度と
戦争など
決してするな
滅んでも
するな

 風にのって

風にのって
雲にのって
わたしは行く
二〇〇三年元旦から
わたしは新しい出発をする
愛にあふれた処へ
慈悲に満ちた処へ
生きとし
生けるものたちと共に
鳥たちと共に行く
どうか皆さんも
新しい出発をしてください
二度とない人生だから
一度切りの生命だから

 二〇〇三年の元旦詩

こんとんさん
こんとんさん
ちかごろ
あなたは
きてくれない
びょうきでも
されたのですか
それとも
やってきても
わたしが
だめになったから
くるのを
やめてしまわれた
のでしょうか
こつんこつんという
つえのおとだけでも
ききたいのです
こんとんさん
こんとんさん
かぜのようにきて
かぜのようにさってゆく
あなたが
こいしいのです
二〇〇三年の
おしょうがつ
またひとつ
としをとリ
九十四になリました
ことしはとくに
だいじなとし
どうしても
あなたにあいたいです
ねんずれば
はなひらくの
あかしを
したいのです
だからぜひ
きてください
どうかよろしく
おねがいします

  ※私は未明混沌(こんとん)の刻・午 前一時二時には
    いつも起きているので、訪ねてくる幻(まぼろし)の人
    をこんとんさんと呼んでいる。

  


 歴史に学ベ

ギリシャも
ローマも滅んだ
こうした国の歴史が
教えるもの
いかなる大国も
いつかは滅びるのだ
これが歴史だ
小さい国日本よ
大国を相手にして
無謀な戦争をし
建国の精神さえ亡失し
どこの国の者か
わからない精神の持主が
増えてきた
かつての日本人は
豊かな心を持ち
清く明るい温かい心の持主だった
ところがいまの日本人は
自分のことしか考えない
冷たい者になってしまった
車時代となり
母なる大地のぬくもりを知らない人間たちの
辿る運命よ
母なる大地に生きる動物たちの
なんという愛の深さよ
愛する祖国の現状を思い
拙ない詩を作り
二〇〇三年元旦の詩とした
ああ若いこれからの人よ
初日を吸飲し
希望の人となれ

祈りと願い

浄土へ行きたい人は
どうか浄土へ行ってください

天国へ行きたい人は
どうか天国へ行ってください

わたくしは飛天となり
この世にとどまり
この世の人たちと
悲喜を共にします

 新しい出発

紀元二〇〇三年
一月六日
満九十四歳となる
思えば
九十歳を越すと
一年一年が
実に意味深いものとなる
生かされて
生きるという
宇宙的なものとなる
ああ
新らしい出発を
守り導き給え

 母なる海

母なる海にかこまれた
日本の国に生まれたことを
感謝しよう
潅が日本の国を
守ってきたのだ
海は産む
生命の根源である
母なる星地球を
平和にする
その使命を誇りとする
国びとになろうではないか

 守らせ給え

痰(たん)がつまって
出ないのだろう
大声をあげている
深夜の
妻の声
生命の神よ
守らせ給え

 元旦祝歌

一つの屋根の下に
老いを迎える
われとつま
紀元二千三年よ
良い年であれ

            

                   後        記
                           
                    1   夢   告

 「詩国」二〇〇三年一月号の詩篇の部はできあがったが、後記がどうしても書けずに苦しんでいると、十二月

五日午後十一時五十分、夢告を頂いて目が覚めた。
 
 それは「明けましておめでとう」などという言葉など書かなくて「大宇宙大和楽」と書き、これ以上、この聖なる

地球を人殺しの場とするな。「詩国」でそのことを皆に告げよ、一遍上人の「南無阿弥陀仏」の賦算札は、この世

を極楽にするパスポートなのだ。これからの「詩国」は、そういう意味を持つものとせよ、との夢告であった。

 どうしてこんな夢をみたのであろうか、と考えていると、最近頂いたすばらしい飛天さまのことが浮かんできた。

私は飛天きまのお絵像はたくさん持っているが、彫刻された像は見たことがなかった。タンポポ堂に、この美しい

お姿の像が来られてから、床の間に安置し、香華を捧げているが、夢告は、この飛天さまのお告けであると思った。

  母なる地球を人殺しの場としてはならぬ。
   
  そのことを日本人は世界の人々に知らせるため存在するのだ。これからの「詩国」はしっかりと多くの人に告げ

知らせるのだ。


 わたしはこの夢告を心に深く刻み詩精進してゆかねばならぬ。

 そういう意味からでも、二〇〇三年、平成十五年は、わたしにとって意義深いものとなった。


                    2  奄 美 行 き

 伊藤民子さんの御尽力により、田中一村美術館のある奄美に、「念ずれば花ひらく」第六五七番碑が建立され、

その除幕入魂式が、二月十五日(土)開催されることになった。奄美は一村美術館ができて、永遠に光る島となった。

一村の魂が、奄美を生かしているのだ。私から言わすれば、この碑は一村と共に奄美を守ってくれる真言碑だと

思う。伊藤民子さんは、朴庵例会に来てわたしの話を聞き奄美に行き、一村の絵に感動し、奄美が好きになり、

私と一村さんを結び付けた人である。そこのところが他の碑とちがっていて、老齢にして足が弱っているが、除幕

入魂式をしに行くのである。一村さんも喜んでくださるであろう。奄美よ、一村さんと共に永遠(とわ)なれと、私は

碑に向かって言ってきたいのである。

                    3  良 書 紹 介

 「一語千鈞」いちごせんきん

       寺田一清著 致知出版社

 著者寺田一清さんは、森信三著作集の編集を手伝った人で、信三先生の弟子の中の第一人者である。

この本は、森信三先生の語録の中の光り輝く、永遠不朽の言葉を四百収録し、また先生独自の短歌二十九

首を加え、この一冊で、語句で知り得る森信三先生の学と人とを読者に知らせた本である。生きた先生には、

もう会えないが、この本を通して、これからの人は生きた先生のお心に触れることのできる千釣の重みを感得

されるであろう。東京の致知出版祉の本であるが、直接寺田さんに申し込まれてよいと思う。

 〒596−0053 岸和田市沼町28−18 定価1200円+税。美本。

                 4  前 月 号 か ら

 一位 根源、二位 わたしの詩、三位 月の悲しみ、四位 飛天のうた、五位 もみじでした。

 尚この号を持って新年の賀状といたします。

           

      詩 国  ト ッ プ ペ ー ジ へ

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